よもぎを食べる旬は過ぎてしまいましたが(3~5月)。
今年、「春になったらよもぎを死ぬほど取ってきなさい」というミッションを与えられた我が家は、川のほとりへよもぎ採集へ出かけました。
初めてよもぎとりを経験する我が家はどれがよもぎなのかを教えてもらうことからスタート。最初は、よもぎに酷似した草さんを取ってしまったり。
「だまされた!!!」
偽よもぎに翻弄される母。
計3回に分けて私は行ったのですが、回を増すごとによもぎのワサワサ感も増し、あたり一面よもぎだらけになるわけです。「えへへ、取りやすい、えへへ、見つけやすい」なんて思ってバカスカ取っていると、どんどん「ぬぬ、よもぎとはこんな形であるか…?おぬしはこのような形態でござるか…?」となってきたのであります。よもぎの葉を見過ぎてどんどんよもぎの認識能力が落ちていくのです…これぞまさに「よもぎゲシュタルト崩壊」であります。
よもぎでゲシュタルト崩壊が起こるなど、夢にも思いません。
よもぎの出で立ちがよくわからなくなっても、視覚が大混乱していても、とにかくあたり一面よもぎしかないため、視界に入る葉を取ればよもぎ採集は成立するのです(有難い)。
採集中は瞑想状態になり、雑念を振り払えるような気がしました。ぜひ皆さんにも次シーズンにおすすめしたいですが、急に1時間もしゃがみ込んだり、中腰になったりして夢中になっていると、腰が破滅しますのでご注意くださいね。また、認識能力が仕事をしなくなるまで採集する必要もありません。
採集されたよもぎは、我が家で自然乾燥されました。
絶賛乾燥中のよもぎさんたち
では真面目なよもぎの話です。
よもぎは、魔除けとして不浄を祓う神聖な儀式に使用されていたそうです。日本ではハーブの女王と呼ばれ親しまれてきました。よもぎ蒸しに行かれる妊活女性も多いですよね。私も何回か蒸されました。
とにかくすごい、浄化力、生命力、治癒力。
漢方ではほとんどの病気に使われるそうですし、お灸のもぐさはよもぎだし、万病に効くって言われるし、ハーブ界のスーパーマンじゃないですか。あ、女王だからスーパーウーマンか。
主な効能
①血液浄化
②胃と肝臓と腎臓の健康維持
③貧血や高血圧の改善
④便秘の改善
⑤美肌
⑥冷え性改善
⑦肥満防止
⑧神経痛改善
⑨喘息改善
⑩アトピーのかゆみ改善
などなど。
よもぎに多い栄養素としては、
鉄
カリウム
カルシウム
ビタミンA
ビタミンB1・B2
ビタミンC
など。
そしてお茶やお餅や団子やそのお菓子にしてもいいし、お風呂に使ったり、チンキやオイルにしてもいいし、座布団に入れると腰痛がよくなるとかならんとか、仕事できすぎさんです。
よもぎを食用に使うときは、えぐみを取るのに重曹を使うのが普通ですが、ビタミンB群が壊れるとのことで、塩ゆでするのが良いそうです。
あく抜き方法を覚書として記載しておきます。
1. 鍋によもぎの5倍ほどの量の水を入れて、塩を一つまみ入れ沸騰させる
2. よもぎを入れてさらに沸騰させる
3. 蓋のふちに白い泡がついてよもぎの葉の裏が鮮やかになってきたら火からおろす
4. よもぎを冷水にさらしてから水気を取る
冷凍しておけるということなので、いつでも使えますね。
病気にも、妊活にも、解毒にも。
もうこんなに優秀なんだったら、巷にある薬とかいr(背後から口を封じる手)
失礼いたしました。
本日はこれで黙ります。
次回またお会いしましょう。